今回が最後です。
前回の記事は以下の2つ
サンプルもほぼそのまま使えるレベルまで来てますね。
サンプル↓
成績計算_サンプル3
今回は複雑な関数は登場しないので安心してください。
通貨ごとの成績を切り分けて計算する
まずはトレード履歴のシートから各通貨ごとのデータを引っ張ってこないといけません。
“*USD*”という表記にすればUSDJPYやEURUSDの様にUSDの位置が前か後ろのどちらのパターンでも検索してくれます。
獲得Pips
=SUMIF(取引履歴シートの通貨ペアの列,”*JPY*”,取引履歴シートのPipsの列)
JPYの文字列を含むデータのPipsの行の合計を算出します。
これによりJPYを含むトレードでの損益が可視化出来ます。
平均獲得Pipsと平均損失Pips
=AVERAGEIFS(取引履歴のシートのPipsの列,取引履歴のシートの通貨ペアの列,”*JPY*”,取引履歴のシートのPipsの列,”>=0″)
=ABS(AVERAGEIFS(取引履歴のシートのPipsの列,取引履歴のシートの通貨ペアの列,”*JPY*”,取引履歴のシートのPipsの列,”<=0″))
JPYの文字列を含むデータのPipsの行で利益になっている行の平均と損失になっている行の平均をそれぞれ算出します。
合計獲得Pipsと合計損失Pips
=SUMIFS(取引履歴のシートのPipsの列,取引履歴のシートの通貨ペアの列,”*JPY*”,取引履歴のシートのPipsの列,”>=0″)
=ABS(SUMIFS(取引履歴のシートのPipsの列,取引履歴のシートの通貨ペアの列,”*JPY*”,取引履歴のシートのPipsの列,”<=0″))
JPYの文字列を含むデータのPipsの行で利益になっている行の合計と損失になっている行の合計をそれぞれ算出します。
RRRとPF
=ABS(平均獲得Pips/平均損失Pips)
=ABS(合計獲得Pips/合計損失Pips)
月次データのシートでも利用した数式をそのまま使えます。
勝率
=COUNTIFS(INDIRECT(“取引履歴のシートの通貨ペアの列”&”:通貨ペアの列のアルファベット”&MAX(月次データのシートの終了行の列)),”*JPY*”,INDIRECT(“取引履歴のシートのPipsの列”&”:Pipsの列のアルファベット”&MAX(月次データのシートの終了行の列)),”>=0″)/COUNTIF(INDIRECT(“取引履歴のシートの通貨ペアの列”&”:通貨ペアの列のアルファベット”&MAX(月次データのシートの終了行の列)),”*JPY*”)
ちょっとややこしいですが取引履歴のシートの中でJPYと含むデータの数を抽出し、さらにJPYを含むデータの利益になっている回数を抽出し、JPYの文字列を含むデータの利益の数 ÷ JPYを含むすべてのデータで勝率を計算しています。
おまけのデータ
データベースの関数などを使います。
無くても良いデータかもしれませんが一応載せておきます。
データベースの関数を使うためには検索のための専用のセルを作成する必要があります。
最大獲得Pipsと最大損失Pips
=DMAX(取引履歴シートの日付の列:$取引履歴シートのPipsの列,取引履歴シートのPipsの列,$V$2:$V$3)
=ABS(DMIN(取引履歴シートの日付の列:$取引履歴シートのPipsの列,取引履歴シートのPipsの列,$V$2:$V$3))
サンプルのVの列に検索用のデータが入力されており、それぞれ対応した検索文字列で検索して数値の最大と最小を抽出しています。
最後に
ゼロから作るのはわりと大変でしたがこうして書き出してみるとわりとしょうもないし汚い関数の使い方です。
でもまあ自分の求めたいデータはだいたい抽出できそうですね。
もっと見やすくするなら勝率が50%以上ならセルを青く色付けするとかPFが目標以上なら文字色を変えるとかいろいろとアレンジが出来ます。
そういうアレンジはセルの書式設定などで出来ますので好きに設定してみてください。これをやるだけでかなり見やすくなります。
これでExcelで成績表を作る記事は終わりです。
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