他人よりも運が良くない人向けのお話

最近はどの通貨もレンジ気味で全くと言っていいほどトレードしていません。
kyoujyaku
ちょっと見にくいですが(かなり見難いので拡大推奨です)各通貨の値動きを分けたものです。
それぞれ明確なトレンドは築いていないのでやりづらいです。
こういう時は検証作業が捗りますね。
検証作業ってやるまではだるいんですが、やってみると楽しいんです。
 
 

運がない人達

運がない人っていますよね?
僕も小さい頃から運が無いと自覚していた一人です。
弟とゲームしていても、ここぞという時に弟はラッキーな事が起きるんです。
僕はその逆でここぞという時にアンラッキーなことが起きます。
それどころか平常時に取り返しの付かないようなアンラッキーに遭遇して負けということも多く感じていました。
 
まず運とはなんなのかwikiで調べてみました。

(うん)とは、その人の意思や努力ではどうしようもない巡り合わせを指す。
wiki

このようにwikiでは書かれています。
 

幸運と不運とはなにか

では、普段自分たちが感じる幸運と不運とはなんでしょうか?
幸運とは、自分に有利なことが起きる。
不運とは、自分に不利なことが起こる。
このふたつが幸運と不運ということですが、実際自分達がツイてないという時どのようなことに遭遇するでしょう?
例えば100%の確率で勝てるゲームに参加して勝てば当然と考えるわけですが、90%の勝率のゲームに負けた場合にどう感じるでしょうか?
「90%」という数字に対して運が悪い人というのは「90%もあるのに負けた!?腹立つわ。自分はツイてない」と考えるわけですが、運が悪くない人は「まあ10回に1回は負けるものだし」と考えるんです。
これについては正確な数字を出したうえで話をしてるので後者の考え方が当たり前で正しいと感じる人の方が多いと思います。
ですが、実際の生活に当てはめてみると話は違ってきます。

実生活における物事の確率とは

なにかをしていて正確な確率を常に求めることができるでしょうか?
その物事に対して正確な確率がわかったうえで低い確率の方を引いてしまい、なおかつそれが自分に取って不利なことであれば不運といって良いかもしれませんが、正確な確率もわからないのに不利な方を引いただけで自分が運のない人間だと決めつけるのはどうなのでしょうか?
不運も正確な確率を割り出したうえでかなりの試行回数のもと、確率とは全くかけ離れた不利な要素が続いた場合に不運といえますが人生において同じ局面をなんども経験することは出来ないのでなんともいえません。
その物事において確率を求めてみたら(誰が引いても)不利になる方を引く確率の方が高かったということであれば自分がその物事に対して不利な方を引いても不運とはいえないはずです。
自分は運がないと考える人は、明確な確率なんて計算できないのに自分の事しか見ないで自分が不利な物を引かされた時に運が悪いとかんがえるのです。

運がない人は悪い物事を強く記憶する

運がない人というのは自分に起きた不利な出来事を強く記憶します。
例えば雨男
自分が出かけるときはいつも雨、こういう人を雨男といいますが実際はどうなのでしょう。
普段外出するときに晴れていた場合、いちいち自分が雨男でどうのこうのということは考えるでしょうか?
たまたま雨が降っている時に外出した時だけ雨男というワードを思い出すと思います。
晴れの日に出かける割合のほうが多いのに雨に遭遇する確率が高いと思うのもおかしな話です。
自分の外出日の天候を常に記録して全ての雨の日に対する割合を求めてみれば雨男かどうかがわかるかもしれません。

調子に乗りやすい人は運に連続性がある

いいことが続いたり悪いことが続くということはよくあることだと思います。
そのような人はじつは調子に乗りやすいのです。
例えば、確率を抜きにして勝ちがたまたま続くと自信がついてきます。
「オレツエー」ってなるんですね。
確率なんて考えずに次に挑む勝負もほぼ確実に勝てると思い込んでしまいます。
ということは逆に考えると「負けるのはおかしい。ありえないこと。」という考えになります。
その状態で負けると「おかしい。なんで負けた?」と考えてしまい、次の勝負でも負けると「自分は運がない」と考えてしまうのです。
負けがたまたま続くと、自分のやり方が間違っているのではないかと自信をなくしていきます。
そうすると、負けるのが当たり前になってきます。
その状態でたまたま勝ちが続くと「あれ?自分のやり方でも勝てた?なんで?」「お!ツイてる」と考えるようになります。
 
つまり、運が良いと感じるときは自分に自信がなく不利なことが起こる前提で物事を考えているのでちょっとした有利なことが起きるとツイていると考えるのです。
それは自分の自信が逆転するまで続きます。
逆もそうです。
運が悪いと感じるときは自分に自信があり有利なことが起こる前提で物事を考えているのでちょっとした不利なことが起きると運が無いと考えるのです。
これも自分の自信が逆転するまで続きます。
 
結局のところフラットな思考を維持できないタイプの人ということです。
 

運の波を平坦にする

これはどういうことかというと、単純に調子に乗らないようにするのです。
謙虚な姿勢でいようということです。
勝った場合は自信過剰にならないように、たとえ自分で開発した勝率90%の手法でも「90%の方を引かせてくれてありがとう」と思うようにする。
負けた場合は自信喪失しないように「10回に1回はダメなことが起きる。それがたまたま連続で起きただけ」と思うようにする。
これだけで感情の起伏は平坦になるはずです。
人間の感じる運なんてものは全ての事象と全ての人間を1から10まで全て観測して始めて確認できるものなので、単純に感情の起伏を平坦にすればいいだけなのです。
でも、感情の起伏が無いというのはつまらないですね。
だからこそ、運ゲーやらギャンブルなどは人間を楽しませることができるのかもしれないですね。
感情に起伏を与えてくれるから。
 

トレード手法における確率

 
まず、運というものは正確な確率を割り出さないことには語れないということを上のほうで散々書いてきました。
トレードにおける運も同じです。
確率を求めないことには何も語れないのです。
 
ところでみなさんは現在使っている手法で検証作業はしているでしょうか?
過去何年ものチャートで、何種類もの通貨ペアで、検証作業をしているでしょうか?
検証作業をしてだいたいの勝率を知っているでしょうか?
平均利益、平均損失を知っているでしょうか?ドローダウンはどれぐらいになるか知っているでしょうか?
 
検証作業をしていれば知っているはずです。
それがわかっているのならば、実際のトレードで負けが続いても気にならないし、勝ちが続いても気にならないですよね?
 
まさか検証作業もせずに実際のトレードで使って、勝てれば良い手法、負ければ悪い手法だなんて判断はしていないですよね?
勝率10%リスクリワード比1:3のような手法でたまたま勝ちが続いて良い手法だと勘違いしたりしてませんか?
勝率50%リスクリワード比1:3のような手法でたまたま負けが続いて悪い手法だと勘違いしたりしていませんか?
 
商材の手法で勝率90%だと言われているから自分もそれを使えば勝率90%だと勘違いしていませんか?
自分が使うと勝率が変わってくるということが理解できていますか?
 
ある手法に対して自分が使うのと他の人が使うのとでは勝率が変わってきますし、リスクリワード比も変わってきます。
だからこそ、検証作業をして自分に合っているかどうかを確認する必要があります。

検証作業での注意

検証作業でも注意が必要で、その時によって見方が変わるようなことがあると正確な確率は求められません。
例えばダウ理論
高値安値を判断するのに何を基準に高値安値を判断するか明確に決まっていない人がダウを見るとその時の気分によって高値安値の基準が変わってきます。
「これは上昇ダウから高値切り下げで反転の兆しかな?」と考えている時もあれば「この高値はちょっとしたノイズで高値切り下げとは判断しない」というようなことがあるとダウ理論だけで見ても手法が変わってきてしまいます。
そうなると正しい確率は求められません。
 
ダウの基準に困るということであれば、「移動平均線の波でダウを見る」だったり「ZIGZAGインジケータでダウを見る」等自分なりの対策をする必要があります。
どのインジケータをつかっても良いんです。
何回やっても同じ見方ができる方法をまずは決めてその上で手法の勝率を求めるということが必要です。
 

最後に

いろいろな意識高い系の本に、「常に感謝の気持ちをわすれない」等書いてありますが、これには理由があったんですね。
謙虚な態度、感謝の気持ちは感情をコントロールするのに便利なのです。
感情をコントロールするということは運をコントロールするということです。
常日頃から自分は運が悪いと思っている人は調子に乗りやすいか自分の事しか見えていない自己中か感情の起伏が激しい情緒不安定な人ということです。
 
 
でも安心してください。
僕もですよ…
 
 
 

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